研究内容

研究テーマ1:IoT(Internet of Things)を用いた人の行動推定の研究

HEMSを活用した生活見守りシステムの研究

本研究はHEMS(Home Energy Management System:宅内エネルギー管理システム)等で取得した宅内の消費電力情報から住居人の生活状況を遠隔から見守るためのシステム(モニタリングシステム)の研究及び開発に取り組んでいます.この研究を通じて,一人暮らしの高齢者等の孤独死等の社会問題解決を実現します.
 消費電力情報から生活見守りとして活用する代表的な方法として,下図に示すようにFig.1-1(a)の電力会社が家庭宅に設置するスマートメータを活用する方法と,Fig.1-1(b)の利用者が任意に設置するスマートタップによる方法の2種類が存在する.本研究ではこの2種類の見守り手法の有効性の評価及び,新たな活用手法の研究を行っています.

Fig.1-1(a) スマートメータを用いた生活見守りシステム

Fig.1-1(b) スマートタップを用いた生活見守りシステム

IoTを用いたパソコン実習教室及びオフィス内の人の動き及び設備の利用状況監視システムの研究

本研究ではIoT技術を用いてパソコン(PC) 実習室及び,オフィス内の人の動きや設備の利用状況等を心理的ストレスを感じさせないでリアルタイムに調査及び監視できるシステムの研究及び開発に取り組んでいます.最終的にはムダ(電気・不要な設備・作業等)の発見及び作業環境状況の改善に繋がるようなシステムの実現を目指しております.

Fig.1-2 本研究が提案するIoTを用いたPC稼働状況管理システムの概要

研究テーマ2:ICTを用いた大規模災害避難所管理システムの研究&開発

東日本大震災において発生した避難所における人的管理・資材管理の難しさや問題点を教訓として,大規模災害(M7以上)における迅速かつ効率的な避難所の運営を支援を行えるシステム研究及び開発に取り組んでいます.

本研究はパートナー企業である株式会社ユー・エス・ピー様,アツミ特機株式会社様等と共同で研究を行っています.

Fig.2 本研究が提案する避難所管理システム(RMS)の概要


実際に試作開発したポータブル型避難所管理システム(RMS)の動画

RaspberryPI(Sqlite+Apache+無線ルータ+無線AP)+Felica読取り機能+被災者情報入力機能を実装

研究テーマ3:環境発電を用いた無線通信デバイスノードの開発

身の回りにあるエネルギー(熱・光・振動・電磁波等)を回収して,バッテリ交換不要なメンテナスフリーを実現する無線通信デバイスノードの研究及び開発に取り組んでいます.

Fig.3 環境発電で稼働する低消費電力型無線デバイスノードの概要

研究テーマ4:省エネアドバイスを行う対話型ホームロボットの研究開発

現在 HEMS(Home Energy Management System)技術を活用したスマートハウスの電力の見える化技術では家庭内の電力情報を数値やグラフ等で表示する手法を用いているため,節電知識を有しない利用者,特に高齢者や子供にはどう節電すればよいのか判断できず具体的な節電行動をとることは難しい.そこで我々は高齢者や子供などの利用者にも分かりやすく節電の方法を音声情報及び表情等でアドバイスする対話型ホームロボットの研究開発を目指しています.なお,本ロボットはECHONET-LITEに接続されたスマートメータや各種家電等からエコ情報取得たり,家電のリモート操作したりすることができます.

Fig.4 省エネアドバイスを行う対話型ホームロボットの概要

ロボットの図抜粋URL:http://us360.jp/mugbot/mug160616/

プロトタイプ開発した対話型ホームロボットの映像

(東京都市大学小池教授が考案したマグボットを我々が提案する対話型ホームロボット仕様に改造)

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研究テーマ5:スマートハウス(ECHONET-Lite)と連携した音声対話エージェントを用いたホームコンシェルジュシステムの研究開発


利用者の好みのCGアニメキャラクタと会話をしたり,利用者の生活支援及び健康状態などを見守るサービスの研究を行っています.我々の研究では宅内で使用するホームシステムと外出先でも利用できるウェアラブル型のタイプの2通りの手法を研究開発しています.


プロトタイプ開発したホームドクターコンシェルジュシステム

※生体情報取得デバイスとECHONET-Lite家電と連携したシステム
※CGキャラクタはFaceRigのキャラクターを使用させて頂きました.

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